連休初日の10月12日、福岡県朝倉郡東峰村で開催された「小石原民陶むら祭り2019(民陶祭)」に行って来ました。
小石原焼と言えば、素朴な色合いと独特の幾何学風模様が特徴の和食器ですが、
多くの窯元さん達が色や模様に工夫を重ねた結果、洋風のダイニングに似合う和モダンの器が数多く作られるようになりました。
小石原民陶むら祭
民陶祭では殆どの器が2割引で購入できる他、
半端ものや色むら等で商品にできなかった器が破格のお値段で売られているとあって、
全国から陶器好きが集まるイベントになっています。
道の駅小石原
今回は7時半過ぎに『道の駅小石原』の駐車場に入ったのですが、すでに満車でした。
隣の村役場に駐車できたのですが、仮眠をとるつもりが周囲を見るとすでに買い物を済ませた人もいて慌てて出かける準備を始めました。
駐車場はこの他に旧小石原小学校のグラウンドや小石原焼伝統産業会館の駐車場が無料開放されて、警備員の方が誘導して下さいます。
今から向かうのは、村中に点在するギャラリーと窯元の作業場やテントを使った仮店舗、道の駅等の共同販売所です。
まずは道の駅小石原のギャラリーに立ち寄って新作をチェックしてから、旧小石原小学校の奥に向かいます。
もちろん道の駅でも2割引で購入できるので、じっくりと器選びをしている方も多かったです。
柳瀬本窯
メインストリートから細い路に入ると、既にテントでの販売で賑わっていましたが、まずは先を急いで川沿いの道を奥に向かいます。
目的地の一つの『ギャラリー小石原』はまだ準備中だったので道なりに進んで、歩いて10分程で目的地の柳瀬本窯に到着しました。
ここの目玉商品は、3,000円と5,000円の福袋です。
すれ違う人の殆どがこちらの紙袋を持っていたので焦りましたが、何とか3,000円の福袋を購入する事ができました。
この福袋は、同じ窯元や揃いの器が入っているのが特徴です。
民陶祭に来る度に購入していたのですが、ここ数年は売り切れて手に入りませんでした。
袋の上に張られたメモによると、今回は酒器や鉢が入っているようで楽しみです。
柳瀬本窯の後は、近くの古民家ギャラリーで酒粕から作る甘酒を頂きました。
新作の器に注いでもらえるので気に入ったら即購入できます。今回は蕎麦猪口風の可愛い形のお湯のみでした。
福袋と甘酒でエンジンがかかったみたいで、隣の窯元のテントで藍色が綺麗な大振りの浅鉢とコバルトブルーの高台の器を購入しました。
果物でも料理でもお菓子でも、何を盛っても映えそうな器が2つで2,100円…福袋も買えたし、朝早く到着して本当に良かったです。
購入した陶器は新聞紙で包んでから袋に入れてもらえますが、粘土が原材料の小石原焼は厚みがあって重いので、手で持つと結構しんどいです。
器を見る度に袋を置いていると破損の原因にもなるので大きなリュックサックがあった方が良いです。
私は財布と携帯が簡単に出し入れ出来るガマ口型のポーチと、荷物用のリュックサックを毎回持って行っています。
東峰村の道路はかなり整備されているので、服装や靴も普段のもので大丈夫だと思います。山の中なので、羽織るものを1枚持って行った方が良いですね。
皿山地区
袋をリュックサックに詰め込んで、行者杉に向かう坂を上がりました。
風情のある石畳の路にある『皿山地区』は、古くからの窯元が並んでいて、
成形した器を乾かすために並べられた板が並ぶ広場や、倉庫や作業場を解放した仮店舗があり、窯元の日常を感じられる場所です。
太田秀隆窯
お目当ては太田秀隆窯のギャラリーの奥にある掘り出し物売り場です。
素焼きの器が並べられた作業場に並べられた器がワクワク感を高めてくれます。
民陶祭では、商品を買うと粗品が貰えるお店も結構あります。
こちらで平皿を2枚購入したら、ギャラリーで交換できる引換券を渡されました。3,000円と5,000円で品物が違うようです。
今回は3,000円の引換券で、桜色のフリーカップを頂きました。
小石原焼伝統産業会館
元の道に戻る途中で立ち寄った小石原焼伝統産業会館の前に行列が出来ていたので立ち寄ってみると、新米のおにぎりと小石原焼の小皿が600円で販売されるとの事。
かなり悩みましたが、まだ1時間以上あるので断念しました。
こちらの会場では、絵付け体験やお茶室でのおもてなし等のイベントも予定されていました。
ギャラリー小石原
後ろ髪を引かれつつ元の道に戻って、朝は準備中で入れなかったギャラリー小石原に立ち寄って、窯元さん達が器を持ち寄って販売する青空市を冷やかしました。
お皿や鉢類はもちろん、箸置きや植木鉢等、お店ではあまり見られなかった小物がたくさんあって目移りしました。
小石原ギャラリーの傍では軽食の販売も始まって、更に賑わいを増す中を道の駅小石原まで戻って、今度はメインストリートを回ります。
中央共同展示場は1階がギャラリーで、2階が特売場になっています。
ここでは濃い色の平皿を購入して、周辺のお店を見て回りました。
特売のコーナーで掘り出し物を探すのが楽しくてつい時間を忘れてしまいますが、適当な所で引き返して車が停めてある村役場に戻りました。
これから民陶祭最期の目的地に向かいます。
秀山窯
山道を下った所に建つ秀山窯は、藍色の釉薬が魅力的な窯元さんです。
こちらも奥に特売品売り場があるのでじっくりと吟味して、お茶でもコーヒー、紅茶でも使えそうな丸みのあるフリーカップを購入しました。
こちらのお楽しみはもう一つ、作業場を利用した特設のカフェで飲み物と手作りの軽食のお接待があります。
小さめのカップとお菓子が盛られた小皿を見ていると、つい買って帰りたくなります。
さいごに
朝7時半から約3時間の滞在でしたが、好みの器も買えて大満足の民陶祭でした。
私達は、民陶祭の後の恒例になっている筑後川温泉に向かいましたが、
東峰村には532年(古墳時代)から在るとされている、
岩屋神社や行者杉、自然広場等、散策する場所がたくさんありますので、併せて楽しんでいただけたらと思います。
陶器市まとめ










